2012年9月24日月曜日

木曾平沢の竹祭り






今年も923日、24日の二日間、木曾平沢にて竹祭りが開催されています。竹祭りはこの地域で419年前から続いている祭りで、竹に水をつけて大きな火事を消したという史実に由来しています。

夜にはこの地域の諏訪神社や町通りに800個もの漆桶と竹の行灯が並び、なんともいえない幻想的な雰囲気に町全体が包まれます。

27日からの奈良近鉄での作品展にむけて忙しいなかではありますが、昨夜はこの竹祭りに行ってきました。

進が生まれ育ったこの木曾平沢という町は、漆器産業を生業とする人々が集住する全国でも珍しい地域です。

漆工という伝統工芸の職人町としては日本で唯一、「国の重要伝統的建造物群保存地区」に選定されており、伝統的な町並みの整備が進んでいます。

素敵な演出をなさっているお宅ですね。


その町並みは中山道にそって南北に細長く走り、江戸時代の出梁造の建造物に加えて、大正時代から戦前にかけての建物、また戦後の建物など各時代の特徴的な建物が併存しています。

木曾漆器は江戸時代以前には産地として成立していましたが、明治初期に地区内で「錆土」という下地材が発見されたことにより本堅地漆器の制作が可能となりました。この発見により木曾漆器は大きく発展し、昭和50(1975)には国の伝統的工芸品として指定されています。